PROFILE of パディ・グラッキン&ドーナル・ラニー

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photo by Naoki Fujioka


PADDY GLACKIN
パディ・グラッキン

アイルランドの北西部ドニゴールスタイルを代表するフィドル奏者。
有名なフィドル奏者の家系に生まれ、伝説のフィドラー、
ジョン・ドハティの伝統を直に受け継ぐものとして、
音楽に囲まれながら育つ。
ダブリンでクラシック音楽を勉強しながらも、
彼の心に常に伝統音楽と一緒にあった。

RTE(アイルランド国営放送)で
スポーツ番組の制作という仕事をこなしつつ、
コマーシャリズムとはまったく離れた立ち位置に身を置き、
あくまでストイックに伝統音楽を追求する。
アイルランド音楽史上、もっとも重要なグループ、
ボシー・バンドの創設メンバーだが、
バンドがプロフェッショナルになる前に脱退してしまったので、
ボシーとしてのレコーディングは残っていない。

しかしパディはアイルランド音楽の金字塔とも言うべきデュオアルバムを
パディ・キーナン、ドーナル・ラニー、
そしてミホール・オドンネルと発表しており、
それぞれの作品がユニークで、溢れるばかりの音楽愛に満ちている。

現在でも精力的に音楽活動を続け、
名門ウィリークランシーサマースクールで教鞭を取る。
経歴上もあまりグループには属さず孤高の存在として君臨するが、
録音がジョン・ケイジの「ロアトリオ」という作品に使われたこともある。

今回、初来日。

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かっこいい! 78年頃の写真。
パディ・キーナンとのデュオアルバムを出していたころ。

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ふむふむ…クレア州出身のマーティン・ヘイズとお話し中…

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photo by Naoki Fujioka


DONAL LUNNY
ドーナル・ラニー

アイルランド伝統音楽史上、最重要人物といって間違いない
プロデューサー/ブズーキ、ギター、バウロン奏者。
ブラクシティ、ボシー・バンド、ムーヴィング・ハーツなど、
アイルランド音楽の革新の場には常にドーナルの姿があった。

特にドーナルが生み出す独特のうねるようなリズム・アレンジは、
このあとに続くすべての伝統音楽に多大な影響を与えた。
現在にいたるまで制作したアルバムは数知れず。
活動の領域はポピュラー音楽にまで及び、
共演/プロデュースで係ったアーティストは、
U2、ケイト・ブッシュ、ヴァン・モリソン、ポール・ブレイディ、
シネイド・オコナー、エルビス・コステロなど、数えきれないほどだ。

96年ドーナルの活動の集大成とも言うべきアルバム
「コモン・グラウンド(魂の大地)」のリリースとともに初来日。
ソウル・フラワー・ユニオンやHEATWAVEといった
日本人アーてィストと交流するきっかけとなる。

その後、この来日公演メンバーで
「クールフィン」というバンドが正式に結成され
同名タイトルの大傑作「クールフィン」へとつながって行く。
現在は主にプロデュース業を続ける他、
TVラジオ番組制作や後進の指導にも熱心だ。

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プランクシティ。かっこいい〜
現在チーフタンズで活躍中のマット・モロイの姿も見えます。

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TV番組の企画で若者たちと!

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最近の二人は、なんとこんなバンドもやっているようです! すごいメンツですね〜

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