ABOUT

 
アイリッシュミュージックが発散する熱気と疾走感を、
これほどまでに強く感じさせるバンドは現在ルナサをおいて他に存在しない。
抜群のグルーヴでケルト音楽シーンを疾走!
実力派ミュージシャンたちによる新世代の「スーパー・スーパーバンド」 ルナサ

ショーン・スミス(クールフィン、アルタン、チーフタンズ等と共演)、ケヴィン・クロフォード(ムーヴィング・クラウドのメンバー。温かい音色のフルートが抜群)、トレヴァー・ハッチンソン(ウォーターボーイズ~シャロン・シャノンバンドを経て、現在多くのバンドのプロデュースも手がけるスーパーベーシスト)、そしてイーリアン・パイプスのキリアン・ヴァレリー(家族そろってアイルランドの音楽シーンで大活躍のサラブレッド)、ギターは何回かのメンバーチェンジを経て、フルックでもお馴染みのエド・ボイドが務める。それぞれが素晴らしいキャリアのメンバーが集結し結成されたアイリッシュ・ミュージックの夢のスーパー・バンドだ。

フィドルのショーンが中心となりケヴィン、当時ギタリストだったドナ・ヘナシー、トレヴァーとオーストラリアをツアーしたことがきっかけでグループを結成。一時期ショーン、トレヴァー、ドナのトリオ編成としてスカンジナビア・ツアーを行うが、このトリオが1996年の大晦日にウエストポートにあるチーフタンズのマット・モロイの店のセッションで、マイク・マックゴールドリック(フルート/パイプ)とジョン・マクシェリー(パイプ)と出会い、二人を加えた新しいグループ「ルナサ」が誕生した。「ルナサ」とはアイルランド語で「八月」という意味。またケルトの芸術をつかさどる神(LUGH)の名前にも由来している。

バンドはアイルランド各地でのライブ演奏を収録したファーストアルバム「ルナサ」を自らのレーベルで1997年12月発表。これがアイルランドはもとよりオセアニア、アメリカなどでも大ヒットとなりバンドはあっという間にアイリッシュミュージック界のトップに躍り出る。(本作は日本では98年3月にTHE MUSIC PLANTより、のちに99年3月にメルダックより日本盤が発売され、高い評価をうける)

セッションや他のグループで多忙をきわめるジョンとマイケルの代わりにケヴィンが再びバンドに加わり、4人組となったルナサは、アメリカ、オーストラリア等で多くのライブを重ね、オリジナル楽曲も加えたセカンドアルバム「アザーワールド」(RUCD030)を発表する。翌3月には、初の来日公演を成功させている。

年夏、パイパーとしてキリアン・ヴァレリーが正式加入。多忙を極めるツアーの合間をぬって大躍進のサードアルバム「メリー・シスターズ・オブ・フェイト」を完成させる。2003年3月、4枚目の「レッドウッド」発表。そして3度目の来日で全国ツアーを実現。

アメリカCompass Records社移籍第一弾として新作「ザ・キニッティ・セッション」を2004年3月に発売。その後、ドナ・ヘナシーがバンドを脱退。2006年に新作「6~シェイ~」を発表しケルティッククリスマスで再び来日。2010年に4年のブランクを経て「ラ・ヌーア」を発表し、5度目の来日。そして今回の新作はなんとオーケストラとの共演「ウイズ・RTE・オーケストラ」。2013年12月、ケルティック・クリスマスに参加し6度目の来日。そして3年を経て2016年11月THE MUSIC PLANTの20周年記念コンサートに参加のため再来日が決定した。
 
最新作はナタリー・マーチャント、メアリー・チェイピン・カーペンター、ティム・オブライエンなど豪華ゲストを迎えて制作された「Cas」(2018年)

現在世界中で一番ホットなアイリッシュミュージックを聞かせるバンドとして、年間200本以上のライブをこなす。
 
 

「彼等は私が昔一緒に演奏していたバンドを思い出させるよ」 
マット・モロイ(現チーフタンズ、元ボシーバンド)

「この世で一番ホットなアイリッシュ・アコースティック・グループ!」 Irish Voice

「ルナサの音楽は、他に類をみない特別なもの、そして創造的な知性を与えてくれる。他のどのアイリッシュ・ミュージックのバンドも持っていない想像の世界を聞くものに与えてくれる」Rock'n'Reel誌

「ルナサの音楽は、圧倒するような演奏でありながら、計算されつくした陰影に富み、聞く者の心を動かさずにはいられない。骨の髄までドキドキさせ、ワクワクさせ、感動させてくれる」英フォークルーツ誌

「ルナサのアレンジはとにかく息ものむほどだ。想像力豊かに飛び上がり、わずかに拍子記号をシフトしていく・・・ 火のような、欠点のまるでない完璧な演奏」Irish Echo

Cillian Vallely
キリアン・ヴァレリー

2000年夏よりルナサに正式加入したキリアンは現在はバンドのマネジメント・リーダーだ。北アイルランドのアーマー州出身。両親とも何代にも遡って伝統音楽家という典型的な伝統音楽に囲まれた環境で育ち、7歳のころからパイプとホイッスルを演奏しはじめる。アメリカにベースを移し、ほとんどの時間をアメリカで過ごすキリアンは、多くのフェスティバルに参加する他、97年からニューヨークのバンドWhirligigPaddy O'BrienChulrua、クレア州出身のフィドラーSeamus Connollyなどと活動をともにしている。98年、ロバート・ケネディの映画「Discovery Channel」にパイパーとして出演した。またBBCの「Flight of the Earls」や「The Golden Boys」といった映画のサウンドトラックにも参加。最近ではブルース・スプリングスティーンの「Hi Hopes」に参加し話題となった。またJohn Welan, Susan McKEown, Aine Minogue, Carl Hessionといったアーティストとのレコーディングにも参加している。ルナサとしての活動以外では、ノモスのメンバーである兄のNiall Vallelyや兄のパートナーであるカラン・ケイシーとも演奏活動を行う。

 
<ディスコグラフィー
Cillian Vallely / Raven's Rock
Kevin Crawfod & Cillian Vallely / On Common Ground
ニール・ヴァレリー/ビヨンド・ワーズ(1999)
ニール・ヴァレリー&キリアン・ヴァレリー/カラン・ブリッジ(2003)
 
<公式ページ>
https://www.cillianvallely.com/
 

<素顔のキリアン>
とても伝統的な環境で育ったので、メンバーのうち伝統度は、おそらくピカイチ。ツアー中きくために持ち歩いているCDのコレクションをみせてもらったら「年令ごまかしてんじゃないの?」みたいなジジババ・トラッド(失礼!)ばっかりであった。ガリシアやブルターニュ系の音楽が好き。母方の家系は5代さかのぼれるフィドラーだったというからすごい。ルナサにはいる前の彼は、アメリカにわたりパブやクラブで演奏し、かなり割りよく稼いでいた。現在はニューヨーク在住なので、アメリカのアイリッシュ系ミュージシャンたちと交流が深い。でもどっちにしろほとんどツアーで家にはいない。他の4人がギャイギャイ言いながら騒いでいる中で、最近は妙にいいポジジョンを取りつつあるキリアン。3人の女の子のパパ。キリアンは控えめで自分の演奏能力をひけらかしたりは絶対にしない。でもパイプスを演奏する人ならわかるのだが、キリアンほどこの楽器を速く、そして豊かに演奏できる能力を身につけている者はいない。

Trevor Hutchinson
トレヴァー・ハッチンソン

タイローン州クックスタウン出身。ベルファーストのクイーンズ大学在学中にロック・バンドでベースをひきはじめ、ロンドンに出てイングランド出身のShowdogsというバンドに参加し、イギリスやアメリカで活動したのち、86年はじめにマイク・スコットに誘われ、91年の解散までウォーターボーイズに参加。91年からはシャロン・シャノンのバンドに加わり世界中をツアー。アルタン、ドーナル・ラニー、リアム・オメンリィ、ルカ・ブルーム、メアリー・チェイピン・カーペンター、マイク・スコットなどと共演したり、オアシス、ヴァン・モリソン、ナンシ・グリフィスなどのサポートを勤めるなど活躍の場をひろげてきた。現在はルナサの活動の他に、多くのセッションに参加したり、ダブリンに自らのスタジオを構え、グラーダなど多くの新しいアーティストのプロデュース、サポートするなど現在のアイリッシュミュージックシーンにおいて、なくてはならない重要な存在となっている。

 
<ディスコグラフィー>
ウォーターボーイズ/フィッシャーマンズ・ブルース(1988)
ウォーターボーイズ/ルーム・トゥ・ローム(1990)
シャロン・シャノン(1991)
シャロン・シャノン/アウト・ザ・ギャップ(1994)
バンブルビーズ/セカンドアルバム(1999)
カルロス・ヌニェス/アモーレス・リーブレス(1999)
リーアルークラ/ファーストアルバム(1999)
スーザン・マッキョン/ロウランズ(2000)
カルロス・ヌニェス/アモーレス・リーブレス(1999)
リーアルークラ/ファーストアルバム(1999)
スーザン・マッキョン/ロウランズ(2000)
The Waterboys / The Live Adventures(1998)
De Dannan / A Jacket of Batteries(1988)
Tamalin / Rhythem & Rhyme (1997)
Paul Kelly / A Mandolin Album(1998)
Mary Staunton / Bright Early Morning(1998)
Kevin O'Connor / From the Chest(1999)
Sarah McQuaid / When two loves meet(1997)
Frankie Lane / Dobro (1993)
Anthony Thistlethwaite / Aesop Wrote a Fable(1993)
Anthony Thistlethwaite / Cart Wheels(1995)
Anthony Thistlethwaite / Crawfish & Caviar(199?)
Leslie Dowdall
Moving Cloud
Maire Bretnach
Dermot Byrne
Eileen Ivers
 

<素顔のトレヴァー>
トレヴァーもショーンと同じで3人の妹たちをひきいる長男。妹たちも全員ドレヴァー同様、背が高い。一番下の妹たちはなんと双児で、一人は東京にすんでいるバリバリのキャリア・ウーマン(現在は帰国)。トレヴァーもクイーンズ・ユニヴァーシティを出ていることから、相当なインテリの家系と思われるが、そういったことを絶対にひけらかさない。しかし時々、その育ちの良さがにじみでる瞬間がある。「沈黙は金」ではないが、絶対に余計なことを言わないタイプ。そんな男らしいトレヴァーは、メンバーの中で一番頼りにされており、皆の精神的な支えとなっている。ステージ上では絶対にしゃべらないトレヴァーだが、しゃべる声は、演奏する楽器のように低い。また、おそらくアイリッシュ・ミュージック界イチ、IT/コンピューター関連に精通している。なぜか元ギターのドナ・ヘナシーと兄弟だと誤解されることが多い。この二人の場合、おそらく一緒にいすぎて顔が似てきてしまったと言った方がいいだろう。ルナサのメンバーの中で一番結婚に遠いと思われていたトレヴァーだったがついに結婚し、多くの女性たちをがっかりさせたとか、させなかったとか。

Kevin Crawford
ケヴィン・クロフォード

英国バーミンガムの生まれで現在はアメリカに在住。フルート/ホイッスル/ボーランプレイヤーのケヴィンは、両親がクレア州出身で音楽的な環境のもとで育つ。 ルナサとしての活動の他に現在でもムーヴィングクラウドのメンバーであり、「Moving Cloud」(1995年)、「フォックスグローヴ」(1998年)の2枚のアルバムに参加している。 トミー・ピープルズ、マーティン・ヘイズといった著名アーティストと共演、ショーン・ティレルをはじめとする多くのレコーディングに参加。他にもクレアFMで伝統音楽を紹介する人気DJを勤めていたこともあり、多くのアイリッシュミュージックを広く紹介するなど地元の音楽の盛り上がりに貢献している。また現在でもパブなどでのセッショが大好きなケヴィンは、地元のミュージシャンとの交流もとても大切にしている。1994年に、ドーナル・クランシー、ムーヴィング・クラウドの中心人物カール・ヘシオンなどが参加し初のソロ「Dフルートアルバム」を発表。2001年、九人のフィドル奏者をゲストに迎えたソロ作第2弾「イン・グッド・カンパニー」も好評。
 
<ディスコグラフィー>
Kevin Crawford / Carrying the Tune (2012)
Kevin Crawford / A Breath of Fresh Air (2007)
On Common Ground / Kevin Crawford & Cillian Vallely
ケヴィン・クロフォード/イン・グッド・カンパニー (2001)
ケヴィン・クロフォード/Dフルートアルバム(1994)
スーザン・マッキョン/ロウランズ(2000)
Moving Cloud (1995)
ムーヴィング・クラウド/フォックスグローブ(1998)
Sean Tyrell / Cry of a Dreamer (1995)
Sean Tyrell / Cry of a Dreamer (1995)
Conor Keane / Cooley's House(1993)
Conor Keane Coore / Oidhreacht(1997)
Tim Dennehy / A Winter's Tear (1993)
V.A. / Maiden Voyage(1991)
Grianan Raise the Rafters Joe Derrane
 
<公式サイト>
Instagram / Facebook
 

<素顔のケヴィン>
ケヴィンは英国生まれでありながら一番アイリッシュっぽい。ステージでもバーミンガム出身とは言わず「バーミンガム経由クレア州出身」と紹介される。しゃべる言葉も典型的なクレア訛り。明るくてとても社交的なケヴィンは、とにかく話す事が大好きで一時たりとも黙っていない。はじめて会った人にも熱心に話しかけ、相手に英語が通じなくてもしゃべりつづけ、ジョークや、アイリッシュ・ミュージック界の裏話やミュージシャン、関係者の物まねで、お腹がねじれるほど笑わせてくれる。健康おたくで、ツアー先のホテルにジムやプールがあると、そこでトレーニングにせっせと励む。お酒は一滴も飲まない。そのくせ宴会に参加した時の盛り上げ貢献度はピカイチ。また(気が付いてもらえないかもしれないけど)ルナサのメンバーの中では一番のおしゃれで服装にはいつも細心の注意をはらい値段の高い服を着ている。

Sean Smyth
ショーン・スミス

メイヨー州の音楽一家に生れ7歳のときにフィドルを弾き始め11歳で初めてのオール・アイルランド・チャンピオンを獲得。子供のころはパブでセッションすることを許されなかったためもっぱら家族と一緒に演奏していたという。
妹ブリーダ・スミス(リバーダンスに参加)とコーラ・スミス(ロード・オブ・ザ・ダンスに参加)も世界を舞台に活躍するフィドラーである。一時はクラシック音楽を学び、17歳までバッハを伝統スタイルで演奏していたらしい。
1982年、医学を学ぶためゴールウェイに移り住み、本格的音楽活動を再開。デ・ダナンや多くのアーティストとの共演を重ね経験をつんでいった。その後医学の勉強が多忙をきわめながらも、1993年「ブルー・フィドル」で鮮烈なソロデビューを飾る。
スティーブ・クーニー、ヴィニー・キルダフなど多くのミュージシャンにささえられた本作は現在も90年代のアイリッシュミュージックを代表する傑作と評価の高い名盤。
その他にもドーナル・ラニーのクールフィンのレコーディングに参加したり、アルタン、チーフタンズ、シャロン・シャノンバンド等とも共演をしている。
 
<ディスコグラフィー>
ショーン・スミス/ブルー・フィドル(1993)
ケヴィン・クロフォード/イン・グット・カンパニー(2001)
シャロン・シャノン/リベル・タンゴ(2003)
ドーナル・ラニー・クールフィン(2003)
アラン・ケリー/アウト・オブ・ザ・ブルー(1997)
シャロン・シャノン/ダイアモンド・マンテン・セッションズ(2000)
スーザン・マッキョン/ロウランズ(2000)
The Saw Doctors/Songs from Sun Street(1998)
Brendan O'Regan/A Wind of Change
Ceol Tigh Neachtain
Music at Matt Molloy's (Realworld) 
 

<素顔のショーン>
ひと言で言うなら、いわゆる生徒会長、面倒見のよいお兄さんタイプ。なんと医者としても活躍中で、以前関西空港で年配の女性が倒れた時、さっと飛び寄って脈を取っていたのが格好よかった。最近のルナサのツアーはコリン・ファレルやトーラ・カスティにフィドルを任せることも多いが、日本には絶対に自分が来ると決めている。3人の妹たちを従えて、長男のショーンは可愛い妹たちの事が何かと心配でならない。ツアー先からも、妹たちにせっせと電話をしている。とても繊細で、かつホットなところがあるショーンは、とっても涙もろく機内放送で映画をみてワンワン泣いていて、他のメンバーをドン引きさせることもある。 

Ed Boyd
エド・ボイド

最近のルナサのツアーでほとんどの公演をこなす敏腕ギタリスト。日本のファンの間ではフルックのギター奏者としておなじみかもしれない。バース生まれのバース育ちで、現在もバース在住だが、ほとんどスーツケースの中で暮らしているといっても過言ではない。フルックのギタリストでもありマイケル・マクゴールドリックや、カーラ・ディロンとの活動でも知られている。
 
<ディスコグラフィー
Flook / Flatfish
Flook / Rubai
Flook / Haven
Flook / Encora
Flook / Live
Michael McGoldrick 
Brian Finnegan
Cara Dillon / Sweet Liberty
 

<素顔のエド>
エドは実はものすごいインテリで何カ国語もあやつれる。日本に来たときもほんの20分くらいのレッスンで、曲紹介からある程度のMCまで日本語でこなせるようになってしまうのだから驚きだ。フランスで有名なギタリスト、ピエール・ベンスーザンのギター持ちをしていたこともある。マイペースなエドは食べるのがすごく遅くて、忙しいツアー中はせっかちなメンバーにせかされることもある。最近パパになり、大変な子煩悩ぶりを発揮している。